小学生のころから気になっていたことがあります。なぜ、乗り物から見る景色は近ければ近いほど早く通りすぎ遠ければ遠いほどゆっくりと過ぎ去って行くのでしょうか。高校生のころなどは、笑われるのを覚悟で物理の先生に質問しにいきました。そうしたら先生は何やら難しい式やら図形などを紙に書き出して考え込み結局「わからない」ということをおっしゃっていました。物理の先生にも解けなかった、私の長年の疑問をM.Nさん、わかりやすく説明してください。お願いします。
(分身F、28歳)
今1メートルの物差しと、100キロメートルの物差しがあるとします。あなたがその物差しの端を持ち、もう一方をこの私、M.Nが持ちます。(あぁ、なんてロマンチックな光景!)そしてあなたを中心に私が円を描くとします。1メートルの物差しの場合、1周するのはすぐです。でも100キロメートルの物差しの場合、1周するのにな、なんと、私は628キロメートルも走らなくてはいけないのです!何日かかることか・・・そういうことです。過ぎ去る速度は実は通常の速度ではなく、回転する速さだったのです。何の回転かって?景色を追う「目(または頭)」の回転の速さです。
(ロマンティスト M.N)