航空機の自動操縦装置に関するアイデアです。

最近の自動操縦装置は高度に発達していて、職人技が必要とされていた着陸も一部自動化されています。さて今回はその自動操縦装置について書きます。ちなみに私の趣味の一つは航空機の事故調査報告書を読むことです。

一週間に複数回私が閲覧している航空機事故のサイト

さて、過去に不思議な事故が複数ありました。共通する墜落までの状況は以下の通りです。

  • 管制官からの問い合わせに操縦士が反応しない
  • しかし航空機はそのまま飛行を続ける
  • 軍用戦闘機がスクランブル
  • しかしコクピットにパイロットがいる様子がない
  • 最後は燃料切れで墜落

原因は与圧が抜け(空気漏れで気圧が下がり)操縦士が意識を失ったと思われます。(高度によっては与圧が抜けて10秒程度で気を失います。それまでに酸素マスクを着用する必要があります。15000mの高さを飛ぶビジネスジェットの場合、約12000メートル以上を飛行する場合、常に酸素マスクの着用が義務づけられています)

 そんな事故の一例 リオス航空522便

そこで考えました。次の条件に該当する場合安全な高度まで自動で高度を下げるというものです。

  • キャビン内の気圧が下がる
  • 自動操縦装置を無効にしない(このような場合、操縦士は自動操縦を解除し、高度をいち早く下げる)
  • 自動で高度を下げることをパイロットに警告音ないし音声で伝えても自動操縦装置が一定時間無効にならない
  • 陸地に衝突しない程度まで高度を下げる
  • 同時に完成と近くの航空機に高度を下げる旨を信号で伝える

このアイデアは10年ほど前に思いつきました。そしてつい最近(2022年の春)、元国土交通省で事故調査に携わった方に話をしました。するとその反応は・・・

もしそのアイデアがいいものであればとっくの昔にボーイングが採用しているよ。何か問題があるんじゃないの。

技術者、エンジニアの仕事は問題があればそれを解決することだと思います。

そして最近ヨーロッパで同じ原因と思われる事故がありました。

2022年9月4日 ラトビア海沖 墜落事故

By MN

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