私の話ではないです。フリーマン・ダイソンがいっていたことです。彼は天才中の天才で、物理や数学だけでなく生命科学の分野でも多くの業績を残しています。ノーベル賞は受賞しませんでしたが、取らなかったのが不思議なくらいです。そのダイソンさんが「自分には博士課程はあわない」といっています。
理由はこうです。博士課程は通常2年から3年の期間一つのことに集中して研究します。しかし彼の場合、ほとんどの研究は1年以内で終わらせ別の新しいことをやって来たからだといいます。いつでも新しいことをやりたくなる、という性格なんだそうです。
ダイソンのことは子供の頃から本を通じて知っていました。そして例えば量子電磁気学の分野で大きく貢献したことも知っていました。しかし最近になってはじめて博士号を持っていないことを知ったのです。かなりの驚きでした。
だから皆さん、肩書きや資格で相手の能力を判断してはいけません。