私の趣味は寝る前の1、2時間、インターネットで各種論文を読むことです。読むといっても概要程度ですが結構楽しいです。ではどういう検索をするか説明します。例えば胆嚢炎によい「薬」を求めているとします。その場合は
胆嚢炎 ビタミンX
というように適当に後半に薬品名を入れます。上の例ではビタミンでXはCでもDでもEでもOKです。通常は英語で入れるのですが、かなりの確率で論文がヒットします。適当に薬を入れているにも関わらずです。言い換えると世の中には「自分が求めている情報」が正しいかどうかは別として存在するのです。それも「立派な論文」としてです。ちなみに今思い付きで「cholecystitis aspirin」で検索したところ、胆嚢炎とアスピリンに関する論文がヒットしました。
最近のGoogle検索では論文の場合「被引用数」が表示されるので、この数が少ない論文は読まないようにしています。もしこのような基準を設けないと本当に何でもありの世界になってしまうからです。
また、最近は学術論文に関して「オープンアクセス」という公開方法が生まれました。これは金を払えば掲載する、というものです。その代わり従来の論文集と違い誰でも閲覧できるというものです。(従来の学会誌は読む側が購読料金を支払う必要がある)オープンアクセスの論文サイトでも査読制度を厳格に守っているところもありますが、まだ少数のようです。
ですから読む側が気を付ける必要があります。「論文が発表されている」というだけではほとんど意味をなさないのです。