先日学生時代に交流のあった知り合いと昔話をしました。しばらくして「あぁ、情けない」と思ったのです。まるで年寄りのようです。しかし今回は昔話です。
20年近く前、あることに気が付きました。「インターネットが普及したのにどうして私はローカルのデータベース(知子の情報)にデータを入れてローカルで使っているのか」当時すでにネット上に自分のデータを保存できるサービスはありましたが、私は重要なデータを人に預けたくなく、秘密のデータをローカルPCに保存していたのです。自分で作った知子の情報がそのデータ保存先です。
そこでふと思ったのです。もしインターネット経由で知子の情報のデータを検索出来ればそれはそれで面白いのではなかと。そして次のようなシステムを自分専用で作りました。まずWindowsPCにウェブサーバーを構築しました。これは自分のPCにブラウザで接続し、特定のPC内のhtmlにアクセスできるというものです。WindowsPCにホームページを持てるというものです。そしてそのホームページから知子の情報のデータ検索ができ、自分の重要なデータにアクセスできるようにしました。
自分専用のシステムなのでかなり適当なつくりでしたが、それなりに使えました。少し技術的な話をするならば、このシステム構築にはウェブサーバーだけでなく、DDNSや認証システムが必要です。ちなみにこの機能を使うには事務所に設置している私のパソコンは常に電源を入れておく必要がありました。当然ですが。
その後これを商品化しましたがほとんど売れませんでした。とても便利なのに、です。当時の問い合わせで多かったのは「PCの電源を入れっぱなしにしないと使えないの?(当然です!)」「ルータの電源も常に入れておくの?(もちろん当然です!)」
以上、昔話です。
ちなみに現在は自社製品のWaffleCellがこのPCを置き換えています。