1970年代の「自由化」以降、世界の旅客機の数が増え続けています。さらに新興国が豊かになり、航空輸送の増加に拍車をかけています。結果として空港はいつも混雑しています。もちろん私たちが使う空港の荷物検査やチェックインの順番待ちだけではありません。離着陸で順番待ちのこともあります。
そこで考えました。例えば着陸の順番をリルタイムで取引したらどうでしょうか。早く着陸したい場合は譲ってくれた人(航空会社)にお金を払うシステムです。具体的な例を出します。今小型旅客機と大型旅客機がある空港に向かっています。予定では小型旅客機が先に着陸できる状況です。そこで燃料を多く消費する大型機に小型機が着陸優先権を与えたらどうでしょうか。トータルで燃料を節約できます。節約できた燃料費の一部または全額を小型機に支払う、ということにすれば両者ともにメリットがありそうです。
というアイデアを航空管制システムの大手である米国GEに提案しようと考えたことがあります。ちょうどこのアイデア(思いつき)が出た時に、GEが航空管制に関するアイデアを公募していたのです。賞金も出るということでやる気になりました。が、締め切りまで数日しかなくあきらめたのです。
でも考えるということは楽しいです。