私はアルコール類がまったくダメで、ウイスキーボンボンも中のウイスキーを洗い流してからでないと食べられません。アルコールの入っているケーキを食べて顔を赤くし、素敵な女性から「可愛い!」と言われたことすらあります。ですから女性を口説くときも素面です。根性が座っています。
だいぶ前ですが、そんな私に「日本酒のプロモーション」の話が入りました。今は状況が違うと思いますが、当時日本酒は若い女性に敬遠されている、という話でした。また日本酒は各地に中小の酒蔵があるというのも特徴だということを聞きました。
そこで日本酒の発泡酒の企画を立てました。発泡酒ならば日本酒を敬遠する若い女性にも受けるかもしれないと、下戸なりに考えたのです。そこで
- 日本全国の酒蔵に発泡酒を作ってもらう(日本酒も発酵すれば当然二酸化炭素が出るので発泡酒は作れる)
- 統一ブランドを作る。例えば「スパークリングジャポネ(仮称)」
- 各酒蔵がこの統一ブランドにサブタイトルをつけて売り出す
下戸にしては自分では結構満足した企画でした。ところが統一ブランドを作り、酒蔵が横のつながりでブランドを育てるという点が難しかったようで、提案先の会社が「その時点」ではこの企画を没にしたのです。
それから5年ほどたったある日、「スパークリングジャポネ(仮称)」が作られていることを知りました。「盗んだなこのやろう!」と思ってもどうにもならないので、知人に上の経緯を自慢して自己満足に終わりました。
ただ、統一ブランドではなくある酒蔵がその名称でおしゃれな発泡日本酒を出しただけでした。一番重要な横のつながりで各社が限られた予算で全国ブランドにするという私の野望は採用されていませんでした。おバカです。私がね!